Open-AIとは?注目されるChat-GPTや最新のGPT-4も解説
Chat-GPTが話題となり、「Open-AI(オープン・エーアイ)」というワードを耳にする機会が増えました。
Open-AIとはどういった組織なのか、何をしているのかについて、今回は解説していきます。
Open-AIとはChat-GPTを開発した組織のこと
Open-AIは、人工知能(AI)の研究・開発を行う非営利団体で、2015年に設立されました。AIの発展に貢献し、AIの長所を最大限に活用することを目的として、研究や開発に取り組んでいます。
Open-AIの共同設立者として、PayPalやテスラなどの創業者でもあるイーロン・マスク氏や、著名な投資家のサム・アルトマン氏などが名を連ねています。
中でも最近話題なのがChat-GPT。膨大なデータから学習したAIが、あらゆる質問に自然な文章で回答するチャットボットです。メディアなどでの露出も多く、Open-AI関連の株価の動向にも注目が集まっています。
Open-AIはどのような研究をしているのか
Open-AIは、人工知能が全人類に利益をもたらすことをミッションとして、世界をよりよい場所にするための方法を探っているそうです。
彼らは研究の中で、最新の技術を使用して、自然言語処理や画像認識、音声認識、機械学習、強化学習、自己学習などの分野で成果を上げています。
Open-AIが開発した技術
これまでにOpen-AIはどのような技術を開発してきたのか、いくつか紹介します。
Chat-GPT
2022年11月に公開されて世界中で話題になり、数か月で利用者が1億人を突破しました。GPT-3.5という言語モデルを使用し、驚くほどに滑らかで自然な文章を生成するチャットボットです。日本語を含めた多言語に対応し、2023年3月時点では無料で利用できるとあって、多くの企業やビジネスマンが注目。業務に取り入れるなどして活用しています。
DALL-E2
2021年に発表された人工知能のモデルで、自然言語で与えられた説明に基づいて新しい画像を生成できます。例えば、「車の形をしたスイカ」という説明文に対して、その通りの画像を生成したり、動物のハイブリット画像を生成したりと、広範囲なタスクに対応できるモデルです。
GPT-4
2023年3月に公開された言語モデルです。有料版のChat-GPT Plusには、GPT-4が搭載されています。GPT-3.5が搭載されているChat-GPTは正確性に欠ける回答をすることがありますが、GPT-4は正確性も期待できそうです。
GPT-3.5と比較するとGPT-4の処理能力は大幅に向上し、パラメーター数は桁違いに多いと推測されています。パラメーター数による精度の向上は顕著になっているようです。Chat-GPT Plusでは利用できませんが、文章の生成だけでなく画像解析も可能となっています。
マイクロソフト社はOpen-AIに大型投資
2023年1月、マイクロソフト社がOpen-AIに約100億ドルを複数年にわたって投資するとの報道がありました。同社の検索エンジンであるBingは、Open-AIに大型投資をして大幅にアップグレードしようとしているようです。
また、3月には、「Azure Open-AI Service」 で Chat-GPT が利用できるようになっています。Azure Open-AI Serviceは、AzureからOpen-AIが運営するGPT-3.5やDALL-EなどのAPIにアクセスできるサービスです。
現在、検索エンジンのシェアはGoogleが8割以上を占めていますが、状況が変わるかもしれません。
まとめ
Open-AI とZoomやSalesforce との連携も発表され、AIがビジネスシーンに大きく影響を与える日は、すぐそこまで来ています。
AI業界をけん引するOpen-AIの動向に、今後も注目で
Comments