「スマートコントラクト」という言葉を知っていますか?
聞いたことはあるけど知らない、全く聞いたことがない人がほとんどだと思います。
今回は、そんなスマートコントラクトについて解説していきます!
スマートコントラクトって何?
スマートコントラクトの前に、ブロックチェーンについておさらいです。
ブロックチェーンとは、仮想通貨を支える台帳技術で、取引記録は全て記録され、暗号化されて公開されているという技術です。
スマートコントラクトとは、コントラクト(契約)をスマート(自動化)に行うプロトコルです。
ブロックチェーンで行う一部の部分を第三者不要で自動的に実行することができます。
スマートコントラクトを行うメリットは、自動で行うので契約が改ざんされないことが保証されること、人を介さないので確実に実行できることなどがあります。
しかし、スマートコントラクトにバグや脆弱性が見つかると、不正な処理をされてしまうリスクもあります。
自動販売機
スマートコントラクトが使われている身近な例として、自動販売機があります。
自動販売機は、「飲み物を買うのに必要な金額を投入する」、「購入する飲み物のボタンを押す」の2つの契約条件が満たされた場合、自動で「飲み物を出す」という契約が実行されます。
cryptokitties
cryptokittiesは、スマートコントラクト技術を応用した猫のゲームです。
猫を売り買いしたり、交配させ、新しい猫を誕生させたりすることができる育成ゲームです。
最高落札額は1300万円と、とても高額な値段で売り買いされています。
ゲーム内なのにかなりの金額で取引されていて驚きですね。
中ではcryptokitties内の猫を売って遊ぶことだけにとどまらず儲けている人もいるんだとか...。
実はかなり前からある技術
スマートコントラクトは、1994年にニック・スザボにより提唱されました。
これはビットコインなどの仮想通貨ができるよりも前です。
決して新しい技術ではないのですね。
問題点は?
改ざんができないので、契約を結んでからのキャンセル、変更するのが難しいです。
また、プログラムにも完璧は存在しないので、万が一バグがあり、そのバグが致命的なものだった場合重大な事件になってしまうこともあります。
初心者には難しい?
現在契約や処理はすべてプログラミング言語が組まれていて、プログラミングを理解していないと利用するのは難しい、という問題もあります。
一般的に普及するにはそのような課題を乗り越える必要があるので、スマートコントラクトが一般に認知されるには時間がかかるかもしれません。
スマートコントラクトの書籍も出ている。
スマートコントラクトに興味を持ち、勉強したい人は書籍を読むのがおすすめです。
スマートコントラクト以外のブロックチェーンまわりの技術についても、勉強してみると面白いと思います。
まとめ
以上、スマートコントラクトについての解説でした。
まとめると、
・スマートコントラクトとは自動化のこと
・改ざんされるリスクが低いので安全安心の取引ができる。
・身近な例として自動販売機がある。
・スマートコントラクト技術を使ったゲームも人気。
・1994年からと、かなり前からある技術。
・契約をしてからのキャンセル、変更が難しい。
・一般人には理解しにくい技術。
・スマートコントラクトについての書籍などを読んでみると良い。
このような感じになりました。
スマートコントラクトはまだ一般には認知されにくい技術ですが、自動販売機のように現在使われている技術でもあります。
この記事が皆さんのスマートコントラクトへの理解の第一歩となれば幸いです。
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